本研究では,実務実習のさらなる充実を図るために,現行の実務実習の現状や問題点等を明らかにした.結果,病院実習では「充実した学び(病院編)」,「実習施設側(病院側)のサポート体制」,「大学側のサポート体制」,「患者との対話」の4因子が,薬局実習では,「充実した学び(薬局編)」,「大学側のサポート体制」,「実習計画の作成と明示」,「患者との対話」の4因子が抽出された.また,病院,薬局の複数の施設で実習を行うことは,実習施設の指導体制や学生の学習内容のばらつき等を是正し,学びの深化に繋げる上で有効である可能性が示唆された.
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