オピオイドによる悪心・嘔吐に対するより有効な制吐薬のスクリーニングにおいて、オランザピンがこれまで使われてきたD2遮断薬と比べて副作用が少なく有用性が高い制吐薬となることを見出し、日本の緩和医療における制吐剤となりつつある。これにより患者のQOLを上げる一助となった。また、これらの知見を応用してピレンゼピンが制吐薬となりうることも見出し、臨床で検討するに至っている。 強オピオイド間で便秘の機序が明らかにことなることを見出した。また、新たな疼痛下におけるオピオイド依存不形成機構を見出した。一方、抗がん剤による神経障害性疼痛下では、オピオイドの依存が形成されることも見出し、危険性の情報を発信した。
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