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2012 年度 実施状況報告書

細胞外マトリックスを使用したヒト骨髄異形成症候群特異的iPS細胞長期培養系樹立

研究課題

研究課題/領域番号 23590660
研究機関群馬大学

研究代表者

半田 寛  群馬大学, 医学部, 講師 (90282409)

研究分担者 村上 博和  群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40166260)
キーワードiPS細胞 / 骨髄異形成症候群 / 細胞外マトリックス / 長期培養
研究概要

本研究は、in vitroで再現困難なMDSのモデル作製を目的としMDS造血幹細胞のiPSを作製しCell free系である細胞外マトリックスを使用した疾患特異的iPS細胞を長期培養する方法を樹立することを目的としている。
現在、MDSのうち慢性骨髄単球性白血病(CMML)骨髄を培養しており、これをiPS化することを目標としている。このMDS細胞からのiPS樹立については、4因子導入しiPS様の細胞はできるものの、iPSであることの確認ができていない。また血液系への分化実験を試み、CMML様の細胞が出現するかについても検討中であるが、まだ成功をしていない。
ES細胞、iPS細胞を培養するには、通常フィーダー細胞や血清を必要とするが、これらの要素は免疫源性をもつことやウイルスあるいは細菌汚染の原因となり、またロット間の差が実験結果に影響を与える。Fibroblastより樹立したiPS細胞をフィーダー細胞上で長期培養することは問題なかったが、フィーダーレスの細胞外マトリックスであるラミニン上での培養の試みは中期的には成功するが、長期培養に成功していない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

iPSであることの確認ができていない。また血液系への分化実験を試み、CMML様の細胞が出現するかについても検討中であるが、まだ成功をしていない。Fibroblastより樹立したiPS細胞をフィーダー細胞上で長期培養することは問題なかったが、フィーダーレスの細胞外マトリックスであるラミニン上での培養の試みは中期的には成功するが、長期培養に成功していない。

今後の研究の推進方策

iPS細胞の長期培養は順調であるが、疾患特異的iPS細胞の樹立にまでは至っていないので、可能であればiPSについて熟知している学外研究機関と共同で研究を推進したいと考えている。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度83万円強の残額が生じたが、その理由はiPS細胞樹立および培養の過程がうまく進行していないため、長期培養や血球分化誘導いくつかの別の細胞をiPS化するために必要とする経費を使用できなかったことである。
iPS細胞樹立のためにセンダイウイルスベクターと現在主流となりつつあるウイルスベクターを必要としないエピゾーマルベクターによるiPS樹立を行うため、次年度ではより多くの経費を必要とする。

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公開日: 2014-07-24  

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