研究概要 |
骨髄異形成症候群(MDS)は末梢血血球減少と骨髄中造血細胞形態異常、染色体異常によって特徴づけられ、正常な造血が行われなくなる骨髄不全症と前白血病状態の二つの側面を持つ致死性の疾患である。本研究では、in vitroで再現困難なMDSのモデル作製を目的とし、 cell free系である細胞外マトリックスを使用した疾患特異的iPS細胞の長期培養維持の基礎的検討を行った。同意を得て採取したMDS患者の骨髄細胞から単離したCD34陽性造血幹細胞分画にOCT-4, SOX-2, KLF-4, LIN28, NONOGの5つの遺伝子を導入、MDS-iPS細胞を作製したが、細胞維持・成長に成功しなかった。
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