高感度ELISAによるBartonella henselae IgG抗体価測定には特異性の高い抗原精製が必要である。B. henselaeATCC49882菌体のN-ラウロイル-サルコシン(サルコシン)抽出液には多くの有用な蛋白成分が含まれている。 菌体を超音波処理せず直接、サルコシン液で連続2-4回抽出した液をイオン交換カラムクロマトグラフィ(DEAE)法で精製すると、245-295mM NaCLで溶出する蛋白成分に特異性の高い蛋白成分が含まれていることが判明した。今後はこの精製液を抗原としたELISAの確立が期待される。
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