研究課題/領域番号 |
23590684
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
家子 正裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250436)
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研究分担者 |
高橋 伸彦 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (20372279)
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キーワード | 血栓症 / 抗リン脂質抗体 / ループスアントコアグラント |
研究概要 |
ループスアンチコアグラント(LA)用のサンプル調整法に関しては、1500 x g, 15分間以上の遠心分離条件の有用性を確立した。しかも、国際血栓止血学会で推奨している二重遠心処理血漿とLA診断率においてはほぼ変わらない結果であった事も確認できた。これらの結果は、血液および検査関連の各学会、研究会で発表するとともに、日本血栓止血学会標準化委員会シンポジウムにおいても報告し、LAのみならず凝固検査用のサンプル調整法として確立した。現在、論文作成中である。 また、交差混合試験方法も国際血栓止血学会が推奨する混合比率50%のみの検討では、LAの見落としが多いとのも各研究会などで報告しており、混合比10%, 20%も測定することによりLAの診断率が増加する事も認知されつつある。また、我々の推奨する交差混合試験方法を広める事を目的に臨床検査関連雑誌に投稿し掲載された。様々な施設で検討して頂けるものと確信している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した研究計画に沿って進行しているが、平成24年度の予定は大部分達成できた。 ループスアンチコアグラント(LA)用のサンプル調整法に関しては、日本血栓止血学会標準化委員会シンポジウムにおいても報告し、LAのみならず凝固検査用のサンプル調整法として確立し、現在論文作成中である。しかし、当初計画した様々な施設での系統立てた確認試験はできていない。 また、交差混合試験の測定方法も、国際血栓止血学会が推奨する混合比率50%のみの検討ではLAの見落としが多いこと、混合比10%, 20%も測定することによりLAの診断率が増加することも確認し、様々な検査関連雑誌、研究会を通して広めている。さらに、他施設での検討を行うことを目的とした研究会を立ち上げている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、研究計画に従い、平成25年度は交差混合試験の測定方法の標準化および様々なLA試薬の標準化とその基準値の設定を目的に研究する予定である。そのためには我々の検討結果をもとに、他施設での同様な検討を依頼する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は、LA試薬などの購入、サンプル輸送費、研究会、学会の旅費に使用予定である。特に、LA試薬は非常に高価で、経費の大部分はその購入費となる。
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