平成23年度よりオキシトシン反応性アプタマーによるオキシトシン測定法の開発を検討した結果、SELEXによりオキシトシンに反応性を示すアプタマーが得られた。しかし、それらアプタマーの親和性を評価した結果、高感度分析法への適応が困難であった。そこで、その問題点を解決するためにSELEXで用いるBANK DNAの変更を行った。DNA BANK内のランダム配列を30塩基から74塩基に変更することで、より多くの立体構造を有するDNAライブラリーとした。また、さらに今まで検討したSELEXの条件を大幅に変更した。そのSELEX条件は、FluMag-SELEXである。このSELEX条件は、他の研究者より成功報告のある方法である。これらの条件変更により再度オキシトシン反応性アプタマーの創製を試みた結果、オキシトシン反応性アプタマーの候補となる新しいDNAの塩基配列が明らかになった。現在、それらアプタマーのオキシトシンへの親和性評価をBinding assayにより検討している。今後は、選別したアプタマーを用いてオキシトシン測定法の構築を行う予定である。
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