研究課題
心不全重症度とキャピラリー等速電気泳動によるリポ蛋白プルフィールとの関連及びスタチンの効果低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)高値と高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)低値は虚血性心疾患(CHD)の危険因子として確立されている。慢性心不全(CHF)も同様なリスクを有する可能性があるが、確かに重症CHFにおいて、血中総コレステロール値が低い方が予後が悪いことが報告されている。様々な仮説が呈示されているが、血中リポ蛋白が、細菌リポ多糖(lipopolysaccharide, LPS)と結合して、LPSによる炎症反応を軽減する報告もある。LDLとHDLは、血中において様々な修飾を受けて質的に変化する。小粒子LDL、酸化LDL、糖化LDL、陰性荷電LDLなどの変性LDLは、動脈硬化惹起性リポ蛋白である。CHD 患者においてHDLの組成変化によりHDLの抗酸化・抗炎症作用が低下したことが報告されている。本研究は、CHF患者でのHDLとLDLの亜分画の特徴及びコレステロール低下薬スタチンの効果を検討することを目的とした。心不全患者を対照群とスタチン投与群を2群に分け、ベースラインと3ヶ月後の血清を採取し、血清脂質、キャピラリー等速電気泳動(cITP)法によるリポ蛋白プロフィール(亜分画)を測定した。中性脂肪リポ蛋白リッチ(TLR)除去分画と小粒子LDL分画は、超遠心法によって分離した。cITPリポ蛋白プロフィールは画像データとして、解析を行うための画像データベースをSQL Server 2014とMicrosoft Visual Studio 2010を用いて構築した。ベースラインでのHDL, TRL, LDL亜分画のパターンと心不全患者のアウトカムとの関連は解析中である。
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