マウスの脊髄くも膜下腔にμオピオイドレセプター(MOR)アゴニストであるDAMGOを投与したところ、総引っ掻き回数はPLCβ3欠損マウスでは野生型に比べ減少したため、MORアゴニストによる痒みにPLCβ3が重要な役割を果たすことが明らかとなった。 DAMGO単独の脊髄くも膜下投与に比べ、DAMGOとガバペンチン (GBP)の混合投与によりマウスの引っ掻き行動が抑制されたため、GBPがMORによる痒みを抑制することがわかった。ラット術後痛モデルでの脊髄くも膜下腔ガバペンチンの鎮痛効果を検討したところ、GBPは二次性痛覚過敏を抑制し、術後痛を軽減するのに重要な役割があることを解明した。
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