GPR103の内因性作動物質である26RFaを髄腔内・脳室内・脳内へ投与して、神経障害性疼痛・炎症性疼痛に対する効果を検討するとともに、神経障害の脊髄後根神経節におけるGPR103のもう一つの内因性作動物質であるQRFP発現に対する効果を検討した。 26RFaは、髄腔内・脳室内のいずれに投与しても、坐骨神経部分結紮モデル後に発症したアロディニアを軽減することが出来た。脳内を作用部位を検討するために、26RFaをRVMに選択的に投与したが、良好な鎮痛効果が得られ、この効果はオピオイド受容体を介さないことが示された。 免疫染色では、神経障害によりQRFP発現細胞数が増加することが示された。
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