研究課題
本研究は、徳島県内の小・中学生に防煙教育を実施し、その効果を検証するものである。小・中学校での喫煙防止教育は、飲酒・薬物乱用防止教育とともに実施が義務付けられているものの、教育の内容や方法及び、背景要因による教育成果への影響は大きい。そこで、効果的な防煙教育プログラムを開発し、小・中学生を対象に教育的介入を図ってきた。平成28年度は、5年間にわたる教育介入によって得られた教育効果をアンケート調査によって評価し、効果を検証するものとした。小・中学生合わせて6666(小学生4128、中学生1633、)のサンプルを収集し、多角的に統計解析を実施した。統計解析の結果、以下のことが明らかとなった。1.防煙教育の実施前と実施後のアンケート調査より、すべての学年において有意に防煙に対する知識や意識が向上しており、効果があった。2.防煙教育の効果には、学年と性別により差がみられる項目があった。3.防煙教育の効果には、家族の喫煙が影響しており、家族の誰かが習慣的喫煙者の場合、子供は喫煙に対してやや寛容な姿勢や意識であった。
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