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2011 年度 実績報告書

視床下部-下垂体-副腎皮質系が作業関連性筋骨格系障害の症状変化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 23590760
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

太田 充彦  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (80346709)

研究分担者 小野 雄一郎  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80135334)
間瀬 純治  藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (30506126)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード視床下部-下垂体-副腎皮質系 / 作業関連性筋骨格系障害 / コルチゾール / デヒドロエピアンドロステロン / 唾液 / 液体クロマトグラフィー / バイオマーカー
研究概要

研究代表者の海外留学によそ応募資格喪失のため、補助事業初年度の平成24年3月に本研究を廃止した。本報告では初年度に実施したベースライン横断調査について概説する。
対象者は保育園に勤務する女性保育士・調理師。視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA系)の活動指標として唾液中のコルチゾールとデヒドロエピアンドロステロンを測定した。唾夜ま9・12・15時に採取した。近年トピックとなっている毛髪中コルチゾールの測定も、低侵襲なHPA系ホルモン測定方法の確立を目的に行った。質問紙調査にて腰痛・頸肩腕障害の他、年齢、職場環境等を評価した。117人(平均32.4歳)における解析結果では、15時の唾液コルチゾール濃度が頸肩腕障害・腰痛の症状の程度(頸肩腕障害:症状のない者の平均値1.65nmol/l、気にならない症伏のある者2.13nmol/l、気になる症状のある者2.21mmol/l、p値0.014(Kruskal-Wallis検定);腰痛:症状のない者1.68nmol/l、気にならない症状のある者2.00nmol/l、気になる症状のある者2.48nmol/l(p値0.011)やVisualAnalogue Scale (VAS)で評価した痛みの強さ(スピアマン相関係数:頸肩腕障害0.196(p値0.035);腰痛0.184((p値0.047))と関連を認めた。
頸肩腕障害・腰痛といった作業関連性筋骨格系障害は有病率が高く、労働者の健康や労働災害の発生にも関連する。腰痛の予後推定は現在のところ確立された方法がないが、この対象者を追跡することで、唾液試料から測定できるHPA系ホルモンが頸肩腕障害・腰痛の症状変化を予測するバイオマーカーになりうるかが判明できる。今後何らかの手段でこの点を明らかにすることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Effects of psychological job strain on the levels of daytime salivary cortisol and dehydroepiandrosterone and their ratios2011

    • 著者名/発表者名
      Ota A, et al
    • 学会等名
      The 41^<st> Annual Conference of International Society of Psychoneuroendocrinology
    • 発表場所
      ドイツ・ベルリン(Hotel Esplanade)
    • 年月日
      2011-08-05
  • [学会発表] 努力報酬不均衡(ERI)が視床下部-下垂体-副腎皮質系の日中時間帯の活動に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      太田充彦, 他
    • 学会等名
      第84回日本産業衛生学会
    • 発表場所
      東京(東京都立産業貿易センター浜松町館)
    • 年月日
      2011-05-20

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公開日: 2013-06-26  

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