研究課題/領域番号 |
23590764
|
研究機関 | 公益財団法人労働科学研究所 |
研究代表者 |
薬師寺 史厚 公益財団法人労働科学研究所, 研究部, 協力研究員 (20385909)
|
研究分担者 |
吉川 徹 公益財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (50332218)
石堂 均 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 事業化支援本部地域技術支援部城南支所, 副主任研究員 (20560147)
|
キーワード | インスリン自己注射 / インスリンデバイス / 介護者 / 非自己注射 |
研究概要 |
ペン型インスリン注入器による非自己注射(看護師や家族が行うインスリン注射)の ユーザビリティの改善と安全性の向上が本研究の主たる目的であって、最終年度である本25年度においては、24年度に評価した非自己注射における新デバイスであるフレックスタッチの良好な評価を「介護者(看護師、患者のために手技を習得して認められた家族)が行うインスリン注射でのフレックスタッチの利便性」として25年5月第56回糖尿病学会年次学術総会に報告した。 さらに、25年5月8日実用新案「注射器の針部材取り外し器具ユニット」を取得した。 これについて臨床応用を目的として、患者および医療関係者での使用評価を行った。結果、開発目的であった非自己注射においても自己注射においても評価は良好であった。そのため、非自己注射による評価を第110回内科学会学術講演会(26年4月)および同時に自己注射による評価を第57回日本糖尿病学会年次学術総会(26年5月)に結果を報告することとなった。 研究期間を通じて、「当初計画での統計的な危険性の分析」、「インスリン注入器の評価」、「補助具の検討」、「用具の試作」、それらの延長上のモーションキャプチャなど動的な評価と人的な感覚による評価を行ったことにより、インスリンの自己注射と非自己注射では使用するデバイスのユーザビリティが著しく異なること明確化した。加えて、非自己注射を行う介護者の安全性の向上のため従来行われなかった非自己注射での優れたデバイスの選択、最も介護者に感染の危険性をはらむ針さしを防止するための針外し器の作成、さらには臨床評価までを行った。針外し器については今後の大規模な試験の足がかかりとなった。
|