妊娠中の喫煙が出生した児の肥満と関連していること、またその関連に性差があることも示唆されている。本研究では、日本の一地域における縦断調査から、妊娠中の喫煙と児の発育について、妊娠前の体格を考慮した検討や、妊娠前後の禁煙がどのように影響するかを検討した。その結果、男児では妊娠中に喫煙していた母親から生まれた児が、妊娠前に肥満であった母親から生まれた児と同様の発育となることが示された。また、妊娠前後に禁煙した母親から生まれた児は、胎内発育、出生後の発育ともに、喫煙していない母親から生まれた児と同様であることが示された。
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