研究課題/領域番号 |
23590789
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
樋口 倫代 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (00547557)
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研究分担者 |
川口 レオ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70508895)
水元 芳 福岡女子大学, 人間環境学部, 准教授 (20581630)
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キーワード | プライマリヘルスケア / アクセス / 地域保健 / 質的研究 / 東ティモール / 国際情報交換 |
研究概要 |
平成25年度は、まず、4月30日~5月12日の渡航・滞在で、予定していた4県のうち、前年度までに聞き取りを終了していなかった2県(4郡、各郡2村の計8村)での聞き取り調査を継続し、データ収集を終了した。これにより、これまでのデータ収集と合わせて、中央レベルの関係者(保健省職員、国連職員、NGO職員など)に対して12件、県・郡の保健職員に対して計38件、保健ボランティア、コミュニティーのキーインフォーマント、一般住民など非保健職員に対して計143件の聞き取りを行ったことになる。 録音した聞き取りデータは、聞き取り調査に参加した調査員のうち3人が引き続き現地語のままで文字に起こし、それを現地の研究補助者が英語に翻訳、この英訳したテキストデータを研究代表者と分担研究者で質的に分析した。分析方法には、フレームワークアプローチを用いた。すなわち、先行文献、先行研究などからあらかじめ作成してあった分析フレームワークをさらに修正した上で、データをフレームワークのテーマで索引づけして分類、要約、解釈する分析方法である。仮分析結果は、平成25年11月3日の第28回日本国際保健医療学会フォーラム(「東ティモール~破壊からの復興・開発と保健」)で発表した。 平成26年3月19日には、現地の協力機関である東ティモール保健省・国立保健科学院において関係者らを招待した会議を開催し、この中で本課題の仮分析結果も発表、また会議出席者も分析の一部に参加するワークショップも行った。現在、この時のワークショップでのディスカッション結果も取り入れて学術誌投稿に向けて準備中である。 これらに並行して、今回の調査データによるものではないが、質的分析(フレームワークアプローチ)による地域保健研究論文1本が学術誌に掲載された。
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