東ティモールの復興開発期に、PHCがどのように捉えられ根付いてきたか、質的に探ることを目的とした。多方面の関係者(multilevel stakeholders)へのインタビューを中央および4県で189人に対して行い、フレームワークアプローチで分析した。基本メッセージが知識としては一般住民にも普及し定着しており、PHC活動における標準化と継続が影響していることが要因として考えられた。各レベルでのマネジメント不足、すなわち、中央レベルではプログラムのモニタリング・評価、県・郡レベルでは活動の分析、コミュニレベルではSISCaなど個別の活動の管理運営が有効に行われていないことが示唆された。
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