研究課題
本研究は現在進行中の潜在性動脈硬化に関するコホート研究対象者に認知機能検査の一つであるCognitive Assessment Screening Instrument (CASI)を行い、軽度認知機能障害と動脈硬化性変化などとの関連を検討するものである。平成25年度も引き続き認知機能検査を行い、当初の計画目標であった400名を大きく上回る対象者に検査を施行することができた(平成26年3月31日現在合計751名)。平成25年度はデータ整備(潜在性動脈硬化指標としての冠動脈石灰化スコア、上腕-足踝脈波伝達速度(brachial-ankle pulse wave velocity: baPWV)、ABI(足関節・上腕血圧指数)などの指標を突合)後の予備解析、学会発表、採点者間の一致性検討などを行った。65歳-81歳の対象者約540名を対象とした解析の結果、認知機能の低下と慢性腎臓病(推定糸球体濾過量および尿タンパクの両者とも)との関連が示唆され、その成果を第49回日本循環器予防学会・日本循環器管理研究協議会総会(平成25年6月15日石川県金沢市金沢市文化ホール)にて発表した(口演)。また採点者間(3名)に系統的差がないかを検討する目的で、20名の対象者の面接録音を再度他2名の採点者に採点してもらい一致性を検討した。その結果、採点者間での系統的な差(バイアス)がなくPearson相関係数および組内相関係数ともに0.95以上と非常に高い一致性が確認された。この結果を基に、予備解析以降に新たに加わえた対象者データも含めたうえで、再度詳細な解析を行い論文化を進めていく方針である。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (14件) 備考 (1件)
J Hum Hypertens.
巻: 28 ページ: 111-117
10.1038/jhh.2013.60
J Cardiol.
巻: 未定 ページ: 未定
S0914-5087(14)00023-9 [pii]
Atherosclerosis
巻: 232 ページ: 384-389
10.1016/j.atherosclerosis.2013.11.073
Am J Cardiol.
巻: 113 ページ: 84-89
S0002-9149(13)01940-1 [pii]
Eur Heart J Cardiovasc Imaging.
巻: 14 ページ: 921-927
10.1093/ehjci/jet080
J Clin Endocrinol Metab.
巻: 98 ページ: 4038-4046
10.1210/jc.2013-2198
Circ J.
巻: 77 ページ: 2851-2859
DN/JST.JSTAGE/circj/CJ-13-1292 [pii]
Neuroepidemiology.
巻: 41 ページ: 131-138
10.1159/000353186
J Atheroscler Thromb.
巻: 20 ページ: 755-766
DN/JST.JSTAGE/jat/17244 [pii]
Heart.
巻: 99 ページ: 1024-1029
10.1136/heartjnl-2012-303496
http://hs-web.shiga-med.ac.jp/