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2011 年度 実施状況報告書

一般地域住民において微量アルブミン尿が潜在性動脈硬化症におよぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23590791
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

門田 文  滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (60546068)

研究分担者 上島 弘嗣  滋賀医科大学, 生活習慣病予防センター, 特任教授 (70144483)
三浦 克之  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード循環器疫学 / 慢性腎臓病 / 尿中アルブミン / 潜在性動脈硬化症
研究概要

本申請課題では、日本人地域住民1500人からなる潜在性動脈硬化症の前向きコホートにおいて、微量アルブミン尿が潜在性動脈硬化に及ぼす影響、また、微量アルブミン尿を呈する背景要因について糸球体濾過率や正常高値血圧、正常高値血糖を含め解明する。 平成23年度は平成13年度から平成20年度に実施した潜在性動脈硬化症の疫学調査ERA JUMP/ACCESS/SESSA研究(研究代表:上島弘嗣)の参加者のうち、50歳から70歳代男性1200人を対象として、先の調査ですでに採取・凍結保存されている尿検体を用いて尿中アルブミン(免疫比濁法による定量、クレアチニン補正値)を測定した。また、先の調査ですでに収集した対象者の潜在性動脈硬化症検査(冠動脈石灰化指数、頸動脈内膜中膜肥厚、脈波伝搬速度)や血圧、身体計測、一般血液化学検査等の調査結果について、データクリーニング作業を行った。そのデータセットを用いて、頸動脈内膜中膜肥厚や頸動脈プラーク所見を年代別、部位別に検討し、その成果を日本循環器病学会、国際動脈硬化学会にて報告した。概ね、当初の研究計画どおり順調に研究を遂行できている。 次年度は凍結保存されている血清を用いてインスリンを測定し、本研究で用いる横断研究用のデータセットを確定する。そして、微量アルブミン尿を呈する背景要因や、潜在性動脈硬化症との関連を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本申請課題では、日本人地域住民1500人からなる潜在性動脈硬化症の前向きコホートにおいて、尿中アルブミンや血清インスリンを測定し、微量アルブミン尿が潜在性動脈硬化に及ぼす影響、また、微量アルブミン尿を呈する背景要因について糸球体濾過率や正常高値血圧、正常高値血糖を含め解明する。 平成23年度は、平成13年度から平成20年度に実施した潜在性動脈硬化症の疫学調査ERA JUMP/ACCESS/SESSA研究(研究代表:上島弘嗣)の参加者のうち、50歳から70歳代男性1200人を対象として、先の調査ですでに採取・凍結保存されている尿検体・血液検体用いて尿中アルブミン(免疫比濁法による定量、クレアチニン補正値)を測定した。また、それに並行して、先の調査ですでに収集した対象者の潜在性動脈硬化症検査(冠動脈石灰化指数、頸動脈内膜中膜肥厚、脈波伝搬速度)や血圧、身体計測、一般血液化学検査等の調査結果について、データクリーニング作業を行い、そのデータセットを用いて、頸動脈内膜中膜肥厚や頸動脈プラーク所見を年代別、部位別に検討し、その成果を日本循環器病学会、国際動脈硬化学会にて報告した。概ね、当初の研究計画どおり順調に研究を遂行できた。

今後の研究の推進方策

平成24年度は平成23年度に予定していた血清インスリン測定を実施する。その理由は同一検体(血清)にて実施予定であった別研究に計画変更が生じたためである。本申請課題により得られる尿中アルブミン濃度、血清インスリン濃度の結果が揃い次第、そのデータクリーニングを行い、先の潜在性動脈硬化症調査で収集した、潜在性動脈硬化度や血圧、身体計測、一般血液化学検査結果と統合し、本申請課題で用いる解析用データセットを確定する。完成した本申請課題解析用データセットを用いて尿中アルブミンと以下の指標との関連について横断的解析を行う(1)腎機能指標(血清クレアチニン、糸球体濾過率(eGFR))(2)耐糖能指標(血糖値、血清インスリン、HbA1c、HOMA-R)(3)血圧、脂質、肥満に関連する指標(4)潜在性動脈硬化指標(冠動脈石灰化、頸動脈内膜中膜肥厚度、頸動脈プラーク数、脈波伝播速度、ABI)。  平成25年度以降も引き続き、尿中アルブミンと潜在性動脈硬化症の関連についての横断的解析を実施する。また、現在実施している潜在性動脈硬化症調査の追跡調査が終了次第、潜在性動脈硬化症の追跡調査結果のデータクリーニングを並行して行う。データクリーニングが完了次第、本申請課題用のデータセットと結合し、ベースライン時の尿中アルブミンと潜在性動脈硬化症進展度との関連について解析を行う。また、ベースライン時の尿中アルブミンと糸球体濾過率の変化についても解析を行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究経費の主な使途は血清インスリン濃度測定の検査費用である。血清のインスリン濃度測定検査費用は、一検体あたり800円を要するため、検査費用等に100万円を要する。当初、血清のインスリン濃度測定は初年度に実施する予定としていたため、初年度の経費一部を繰越して次年度の測定費用の一部に充当する。また、データクリーニング、解析、研究打ち合わせや成果発表のため、ノートパソコン、論文校正費用、外国旅費等の支出を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Subclinical atherosclerosis of carotid arteries among apparently healthy Japanese men and women: the Shiga Epidemiological Study of Subclinical Atherosclerosis (SESSA).2012

    • 著者名/発表者名
      Aya Kadota, Katsuyuki Miura, Akira Fujiyoshi, Tomonori Okamura, Hiroshi Maegawa, Takeshi Kimura, Atsunori Kashiwagi and Hirotsugu Ueshima et al.
    • 学会等名
      国際動脈硬化学会
    • 発表場所
      オーストラリア
    • 年月日
      2012 – 326
  • [学会発表] Subclinical atherosclerosis of carotid arteries among apparently healthy Japanese men and women: the Shiga Epidemiological Study of Subclinical Atherosclerosis (SESSA).2012

    • 著者名/発表者名
      Aya Kadota, Katsuyuki Miura, Akira Fujiyoshi, Tomonori Okamura, Hiroshi Maegawa, Takeshi Kimura, Atsunori Kashiwagi and Hirotsugu Ueshima et al.
    • 学会等名
      日本循環器学会総会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2012 – 318

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公開日: 2013-07-10  

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