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2013 年度 実施状況報告書

高齢者における慢性腎臓病の指標としてのADMAと冠動脈石灰化進展に関する追跡研究

研究課題

研究課題/領域番号 23590792
研究機関金沢医科大学

研究代表者

長澤 晋哉  金沢医科大学, 医学部, 助教 (30510341)

研究分担者 三浦 克之  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
キーワード成人保健 / 心腎連関
研究概要

本研究は滋賀医科大学を研究母体として既に実施している本体研究の補完的なものである。本体研究は平成17-20年度に潜在性動脈硬化関連指標を測定した対象者約1200名に対して、既に平成22年度より追跡調査が開始されている。本研究の対象者はその中でベースライン時に年齢が60-70代の高齢者約900人としている。
平成25年度は、平成23年度より続けている追跡調査の最終年度であり、予定通り終了した。内容は下記の問診、身体計測、検査である。(生活習慣指標)生活習慣に関する詳細な問診、(身体計測)身長・体重・腹囲・腹腔径・血圧、(空腹時採血・採尿)一般的な血液生化学検査、血清脂質検査、血糖値など、(12誘導心電図)、(頚部エコー検査による頚動脈内膜中膜肥厚・プラーク計測)、(腹部CTによる内臓脂肪・皮下脂肪の測定)、(脈波伝播速度PWV、Ankle-brachial index)、(マルチスライスCTによる冠動脈石灰化)。糸球体濾過量GFRについてはMDRD(Modification of Diet in Renal Disease)法を使い、血清クレアチニン値や年齢、身長、体重から推定値を計算した。
また平成24年度には、ベースライン時に採取し-70℃に保存した血漿よりADMAを測定し、初回調査データベースを完成させている。
研究参加者には、動脈硬化精密検査結果を含め検査結果を郵送し、利益還元を行った。
さらに平成25年は、上記の初回調査データベースをもとに、血漿ADMA値と潜在性動脈硬化指標との関連について横断的解析を行い、平成26年3月にAmerican Heart Association EPI/NPAM2014(サンフランシスコ)にてその研究成果を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文化はまだだが、他は予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

平成22年-26年にフォローアップ調査に参加した高齢者群のデータをベースライン調査データベースと統合する。
上記の統合データベースをもとに、ベースライン時の血漿ADMA値と、約5年の観察期間における潜在性動脈硬化指標の縦断的変化との関連について解析を行う。また、ベースライン時の推定GFR値との縦断的変化との関連と比較する。
さらに以前構築した40代の若年群のデータとの統合も行い、年齢との交互作用や年代ごとの血漿ADMA値がもつ予測因子としての重要性について検討する。
以上の研究成果を海外及び国内の学会にて発表する。さらに内外の研究者と意見交換し、研究結果の内容をより充実させたものとする。さらに、研究成果を論文化して発表する。

次年度の研究費の使用計画

今年度外国含め旅費として35万円を計上していたが、今年度参加したサンフランシスコの学会で発表したことに対し、その内容が評価され大学からの出張として扱われた。そのため旅費として当科学研究費から支出しなかった結果、繰越金が発生した。
来年度は学会および論文での発表に努力し、それに対し有効に使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Relationship of plasma asymmetrical dimethylarginine to carotid intima-media thickness in general Japanese population: the ERA-JUMP and the SESSA2014

    • 著者名/発表者名
      Shin-ya Nagasawsa
    • 学会等名
      American Heart Association EPI/NPAM2014
    • 発表場所
      Hilton San Francisco Union Square San Francisco, サンフランシスコ, 米国
    • 年月日
      20140320-20140320

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公開日: 2015-05-28  

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