研究課題/領域番号 |
23590801
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
井口 茂 長崎大学, 医歯学総合研究科(保健学科), 教授 (70184778)
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研究分担者 |
松坂 誠應 長崎大学, 医歯学総合研究科(保健学科), 教授 (60190435)
平瀬 達哉 長崎大学, 医歯学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (20592752)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 地域高齢者 / ボランティア / 自主活動 / 運動機能向上 / QOL |
研究実績の概要 |
本研究の目的は地域での高齢者の自主的な運動教室について、①研修を受けた高齢運動指導ボランティアが実施する運動教室により虚弱高齢者の身体的・心理的・社会的評価とQOL評価が改善するかどうか、②地域での自主的教室が良好な参加率でかつ安全に行われることを検証することにある。対象は介護予防に関わる自主的な運動教室に参加している65歳以上の地域在住の高齢者150名で、運動介入は高齢ボランティアによる運動を週1回実施し、内容はストレッチ、筋力アップ、バランス運動などで構成し約60分程度とした。評価項目は問診として年齢、性別、住環境、主観的健康観などの基本情報と転倒の有無と転倒状況、転倒恐怖(FES)、高齢者抑うつ度(GDS-15)、Life-Space Assessment(LSA)、WHO/QOL-26、教室参加回数などとした。身体機能評価は、握力、開眼片足立ち、椅子起立時間、Timed Up & Go Test(TUG)とし、運動実施前と3ヶ月後及び6ヶ月後、1年後に評価した。評価に際しては、本研究の主旨を口頭にて説明し同意を得た後実施した。 運動実施前と3ヶ月後及び6ヶ月後の比較では、身体的評価(体力テスト:握力・開眼片足立ち・椅子起立時間・Timed Up & Go Test)、心理的評価(転倒アセスメント・転倒恐怖・うつ評価)に維持・向上傾向がみられている。また、参加者の参加率も各グループとも90%以上と良好であった。 本研究終了後には介入で用いた運動のパンフレット及びDVDを作成し教室の教材として利用できるよう配慮した。
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