地域在住高齢者で家族と同居する者の社会的孤立を検証した。要介護認定を受けていず、他者との交流の少ない者を社会的孤立とした質問紙調査の結果、社会的孤立は24.1%存在していた。社会的孤立に関連した要因は同居家族以外からのサポートの少なさ、精神的健康の低下、知的能動性の低さ、生活習慣の不良であった。追跡調査で社会的孤立の発生に影響する要因は、同居家族以外からのサポートの少なさだった。社会的孤立者とその同居家族へのインタビュー調査では、社会的孤立者の虚弱な傾向などが得られた。高齢者支援に関わる者の意見収集からは、社会的孤立に対する新たな支援内容と従来の支援内容の充実などが得られた。
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