研究課題/領域番号 |
23590812
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
大東 貴志 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (80185371)
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研究分担者 |
中島 淳 東京医科大学, 医学部, 教授 (10167546)
水野 隆一 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60383824)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 前立腺癌 / スクリーニング / 腫瘍マーカー / 臨床的重要がん / ノモグラム |
研究概要 |
我々が以前公表した臨床的に重要である前立腺がんを予測するノモグラムに関して、異なるソースからのデータによりブートストラップ法でROCカーブを作成し、クロスバリデーションを行い判定制度を検討した。フリー統計ソフトRを用いてキャリブレーションプロットを行ったところ、ノモグラムにより予測されたデータと実際のデータの分布の高い一致を見、以前公表したノモグラムの有用性が示された。しかしながら、グラフィックなデータ出力がRでは上手く機能しなかったため、IPSSソフトウエアを用いて再解析を行い、結果を公表する予定である。被験者の尿中PCA3 scoreを用いた研究内容については、大学の倫理委員会に申請し、審査の結果、承認を受けた。生検前PSA20.0ng/ml以下で検査を受ける男性において、インフォームドコンセントを得た後、生検当日に直腸より前立腺の圧迫を行った後の尿検体を採取、-80度で保存した。尿中PCA-3/PSAのmRNA比は、国内の委託会社で測定を開始する予定であったが、急に会社側が測定を撤回したため、急遽国外で測定予定となった。このため、データ集積が遅れている。現在国外(イギリス)の委託会社と契約を締結中である。契約が整い次第検体を送付し、測定開始する予定となっている。まず、初期のデータを用いて中間解析を行い、PCA3 scoreを含んだReceiver operating charasteric (ROC) 曲線を作成し、同データを含まないものと比較して、臨床的重要がんを予測する有効性を比較する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
尿中PCA-3/PSAのmRNA比は、国内の委託会社で測定を開始する予定であったが、急に会社側が測定を撤回したため、急遽国外で測定予定となった。このため、データ集積が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
上記理由によりPCA3 scoreの測定が遅れているが、既に検体はプールされており、資金も前年度からの繰越があるため、契約締結しだい一気に測定を行い後れを取り戻す。まずは初期データを用いて中間解析を行い、PCA3 scoreを含んだROC曲線から、日本人における前立腺の臨床的重要がん予測におけるPCA3 scoreの有用性を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
既存のノモグラムに対するexternal validationをIPSSを用いて再度行い、その有用性を学会等で報告する。PCA# scoreに関しては契約が整い次第検体を送付し、一気にデータを取得して解析を行う。まず、初期のデータを用いて中間解析を行い、PCA3 scoreを含んだReceiver operating charasteric (ROC) 曲線を作成し、同データを含まないものと比較して、臨床的重要がんを予測する有効性を比較する予定である。
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