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2012 年度 実施状況報告書

対話型の保健・医療・福祉を指向した日本語版ヘルスリテラシー評価ツールに関する

研究課題

研究課題/領域番号 23590814
研究機関大東文化大学

研究代表者

杉森 裕樹  大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20276554)

キーワードヘルスリテラシー / ヘルスコミュニケーション / Newest Vital Sign / HLS-14 / リテラシー / 国際情報交換
研究概要

本研究グループの石川らによる糖尿病患者を対象としたヘルスリテラシースケール (HLS-14、Diabetes Care. 2008 May;31(5):874-9. )の一般成人対象への応用の可能性を検証した。HLS-14を1507人(30-69歳)を対象に因子分析を行った結果、糖尿病患者を対象とした結果と似た結果であった。また、Cronbach’s alphaによる内的一致性の検討では、機能的(0.83)、対話的(0.85)、批判的(0.76) であった。確証的因子分析では許容できる結果であった。 (CFI=0.912, NFI=0.905, RMSEA=0.082) 各ヘルスリテラシー点数には天井効果は見受けられなかった。また、医薬品との関係では、HLS-14が高いグループほど、服薬の意思決定を自ら行いたいとする希望者が多かった。
また、数値認識スキルを含む単語読解力(comprehension) テストの開発として、The Newest Vital Sign (NVS) (Am J Prevent Health 2006)の日本語版をグループの住谷らを中心に開発を昨年度から継続して進めた。パイロットスタディでは、HLS-14との正相関も得られ、日本人を対象としてもその有用性が損なわれないことが、ある程度、確認できた。来年度に大規模調査を始める準備を進めた。
一方、国際情報交換として、英国Cardiff UniversityのJacky Boivin教授とも連絡をとりあい、literacyに関する大規模調査の情報交換を適宜行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度は、23年度に開発したNVS(Newest Vital Sign)日本語版による大規模フィールド調査を行う予定であったが、石川らによる糖尿病患者を対象としたヘルスリテラシースケール (HLS-14、Diabetes Care. 2008 May;31(5):874-9. )の一般成人対象への検証を優先させたため、25年度に持ち越すこととなった。
NVS日本語版で、質問「25」の成分表の表記<分量(1個あたり)・・・1/2カップ>について、グループの中で議論があり、パイロット調査結果を再度精査した上で大規模調査を開始することとした。

今後の研究の推進方策

平成24年度は、23年度に開発したNVS(Newest Vital Sign)日本語版による大規模フィールド調査を行う予定であったが、石川らによる糖尿病患者を対象としたヘルスリテラシースケール (HLS-14、Diabetes Care. 2008 May;31(5):874-9. )の一般成人対象への検証を優先させたため、25年度に持ち越すこととなった。NVSを日英二言語使用者によって英訳し、オリジナル版との相違点を日英の言語使用者間で討議して邦訳に反映済みのNVS日本語版を健康関連教養の調査用紙として用い、その妥当性を検証する。その上で、大規模調査を行うが、その具体的調査項目は、ヘルスリテラシー評価項目に加え、(1)健康状態...健康状態は,健康診断結果(生化学検査,血算,HbA1c等),既往歴,現在の治療状態,受診状況、(2)包括的QOL...8-item short-form health survey (SF-8)、(3)教育歴...中学校卒業,高校卒業、大学卒業、大学院卒業、(4)個人属 性...性別,年齢,身長,体重,居住地域,国籍等、(5)婚姻状態...1)独身,2)既婚,3)離婚、4)未亡人等も調査する。フィールドと して職域、学校、医療現場等を計画中である。

次年度の研究費の使用計画

NVS日本語版およびHLS-14を調査項目とした大規模調査の調査費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 医薬品情報に関するアンケート調査 ~インターネット上の医薬品情報の利用者野ヘルスリテラシーについて2013

    • 著者名/発表者名
      須賀万智、小田嶋剛、山本美智子、中山健夫、杉森裕樹ほか
    • 雑誌名

      日本医事新報

      巻: 4639 ページ: 86-92

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The 14-item health literacy scale for Japanese adults (HLS-14)2013

    • 著者名/発表者名
      Machi Suka, Takeshi Odajima, Masayuki Kasai, Ataru Igarashi, Hirono Ishikawa, Makiko Kusama, Takeo Nakayama, Masahiko Sumitani, Hiroki Sugimori
    • 雑誌名

      Environmental Health and Preventive Medicine

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [図書] 最悪の事態に備えて2013

    • 著者名/発表者名
      杉森裕樹、大神英一、山本美智子、折井孝男、中山健夫
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      じほう社(株)

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公開日: 2014-07-24  

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