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2012 年度 実施状況報告書

睡眠状況と高感度CRPとの関連の縦断的検討

研究課題

研究課題/領域番号 23590817
研究機関金沢医科大学

研究代表者

中村 幸志  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (80422898)

研究分担者 中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
キーワード睡眠 / 炎症 / 高感度C-反応性蛋白 / 追跡調査
研究概要

まず、ベースライン(平成21年度)から3年経過した今年度(平成24年度)の健康診断時に同意が得られて者に対して再び高感度CRPの測定を行った。そして、ベースライン時のデータセットと結合させた。
次いで、ベースライン時の睡眠状況(日本語版ピッツバーグ睡眠質問票に基づく評価)やその他の生活習慣、身長、体重、血圧などのデータおよび保存血清を用いて測定した高感度C-反応性蛋白(高感度CRP)のデータを有する5,043名の対象集団において、断面での睡眠状況と高感度CRPとの関連を検討した。このうち、35~60歳で脳心血管疾患の既往がなく高感度CRP≤10mg/lの男女1,895名(男性803名、女性1,092名)を解析対象者とした。この集団における不良な睡眠(ピッツバーグ睡眠質問票の各項目の点数の合計が5.5以上)の有病率は24.1%であった。良好な睡眠群と不良な睡眠群の高感度CRPの幾何平均値はそれぞれ0.249と0.238であり、t検定で両群間に有意差を見出さなかった(p=0.45)。共分散分析で年齢、性、Body Mass Index、喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣、収縮期血圧、血清Non-HDLコレステロール、血清HDLコレステロール、糖化ヘモグロビン(HbA1c)、高血圧・高コレステロール血症・糖尿病の治療状況を調整した高感度CRPの幾何平均値は良好な睡眠群で0.247、不良な睡眠群で0.244であり、同じく両群間に有意差を見出さなかった(p=0.84)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ベースラインから3年経過した今年度には高感度CRPを再び測定し、昨年度完成させた対象集団のベースラインデータセットに追跡後の高感度CRPのデータを加えた。
また、ベースラインのデータセットを用いて、睡眠状況と高感度CRPの断面の関連を検討した。
このように当初の今年度の計画を遂行できた。

今後の研究の推進方策

今年度に完成したベースライン・追跡結合データセットを用いて、睡眠状況と3年間での高感度CRPの変化との関連を検討する。

次年度の研究費の使用計画

該当なし。

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公開日: 2014-07-24  

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