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2012 年度 実施状況報告書

職業性ストレスがoccupational injury発生におよぼす研究

研究課題

研究課題/領域番号 23590818
研究機関金沢医科大学

研究代表者

石崎 昌夫  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (10184516)

研究分担者 中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
キーワード職業性ストレス / occupational injury
研究概要

職業性ストレスと労働災害発生の関係を以下のように検討した。Job Content Questionnaire 日本語版による仕事自由度、仕事要求度、職場でのサポートの各得点を中央値で2分、また、CES-Dで評価されたうつ症状得点は<16、≧16で2分することで職業性ストレスを評価した。各職業性ストレス調査年(①1996年 ②2002年 ③2007年)から翌々年末までを観察期間として、労働災害発生に対するCoxの比例ハザード分析を行った(性別、ホワイトカラー・ブルーカラー別を調整)。それぞれの平均観察期間は、①891.7±152.5日 ②881.9±195.6日 ③789.5±168.9日であった。職業性ストレス調査に回答した者について、その後観察期間内に労働災害数が発生した件数は、44件、49件、36件であった。
96年:労働災害に影響を及ぼす統計学的に有意な指標は認めなかった。02年:仕事自由度が高い群は、低い群に比べて労働災害発生は少なかった(リスク比95%CI: 0.25-0.94)。07年:仕事要求度が高い群が、低い群に比べて労働災害発生は多い傾向に(リスク比95%CI: 0.99-3.89)、また、うつ症状得点が高い群が、低い群に比べて労働災害発生は多い傾向にあった(リスク比95%CI: 0.99-3.66)。
なお、2002年6月から2009年12月までの全ての労働災害発生156件(職業性ストレス調査回答の有無を問わず)について、労働災害発生の前々月と前月の休日出勤回数の比較をしたが、前月の方が多いということはなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

労働災害内訳を追加取得した。
対象者の時間外労働時間情報は、初回の職業性ストレス調査時から時間が経過しており取得不能であった。
その後の職業性ストレス調査時(2回、3回)における時間外労働時間情報は取得することができた。

今後の研究の推進方策

労働災害発生はブルーカラーに多く見られることから、ホワイトカラーとブルーカラーを分けて検討し、さらに、職場、経験年数、時間外労働時間などを考慮して縦断的な検討を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

得られたデータから統計解析を行うためのソフト使用料(SAS)が必要となる。
情報収集および発表のための学会参加費用が必要となる。

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公開日: 2014-07-24  

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