加齢に伴い骨から吸収されたカルシウムが動脈に沈着しやすくなり動脈硬化を引き起こすといわれている。そこで、骨粗鬆症検診を受診した高齢者を対象に、その後の脳卒中や心筋梗塞の発症について検討した。対象者は、秋田地域338名、東京地域891名である。その結果、骨量(低値 対 高値)の新規の脳卒中のオッズ比(95%信頼区間)が、男性は、1.22(0.97~1.49)、女性は、1.18(0.29~2.05)であった。また、新規の虚血性疾患は、男性は、1.44(0.63~2.26)、女性は、1.15(-0.26~2.56)であった。よって、脳卒中では、男性において骨量低値群でその危険性が高い傾向がみられた。
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