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2011 年度 実施状況報告書

アメーバ性角膜炎迅速診断法に応用可能なアカントアメーバ特異抗原蛋白質の同定と発現

研究課題

研究課題/領域番号 23590836
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

木村 明生  大阪府立公衆衛生研究所, 企画総務部, 課長 (00250283)

研究分担者 枝川 亜希子  大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 研究員 (80321941)
倉田 貴子  大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部, 研究員 (70435890)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードアカントアメーバ
研究概要

本研究は、アカントアメーバの特異的抗原蛋白質を標的としたより簡便で迅速な免疫学的検出・同定法開発の基礎となる、アカントアメーバの特異的抗原蛋白質の特定を目的とする。本年度は、角膜炎患者由来のアカントアメーバ病原性株(Acantahmoeba castelanii)の栄養体に特異的に発現されている抗原蛋白質を、環境由来の非病原性株との比較することによって解析する事を目的に、以下の実験を実施した。1.解析用Acanthamoeba種および株の入手:解析用としてATCCよりA. castellanii、2株(環境由来株および角膜炎患者由来株)、A. polyphaga、1株(角膜炎患者由来株)、A.hatchetti、1株(環境由来株)を入手し、PYGC無菌培地で栄養体を継代維持した。また河川水等からのAcanthamoeba環境株の分離を試みた。その結果、ATCCからの4株については栄養体の増殖が認められ現在遺伝子型の解析を進めている。また10種類の環境試料からのAcanthamoeba株の分離を試みたが、非病原性の遺伝子型の分離には至っていない。2.病原性A. castellaniiに対するポリクロナール抗体の作製:病原性株に特異的に発現している蛋白質解析を実施するため、角膜炎患者由来のA. castellanii ATCC 50492株の可溶化蛋白質に対するウサギポリクロナール抗体の作製を試みた。PYGC培地で無菌的に培養したA. castelanii ATCC30234株栄養体の可溶化蛋白室でウサギ2羽を6週間免疫しポリクロナール抗体を作製し、ELISA法により抗体価上昇を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の予定より達成が遅れている理由は以下の通りである。1. Acantamoeba ATCC株のPYGC培地への馴化に時間がかり、充分な細胞数を得られるまでに時間がかったこと。2. 環境水からの非病原性株の分離培養が出来なかったこと。3. 23年度より1名の分担研究者が休職したこと。(24年度から復職)4. 以上の要因により、病原性および非病原性株の蛋白質、遺伝子レベルの解析を進める事が出来なかった。

今後の研究の推進方策

24年度以降は次の手順で研究を進める。1. 環境由来の非病原性Acanthamoeba種の入手:ATCCよりA. astronxs、A. palestinensis等の非病原性の遺伝子型の種を入手するとともに、環境水等からの非病原性株の分離も試みる。2. 病原性および非病原性株抗原蛋白質の比較:無菌的に培養した病原性および非病原性株から調整した発現蛋白質を、一次および二次電気泳動法とWestern Blotting法を用い比較解析することにより、病原性株特異的蛋白質を同定する。3. 病原性および非病原性株発現遺伝子の比較":病原性および非病原性株より分離したcDNAを、次世代シークエンサーを用い網羅的に比較解析することにより、病原性株で特異的に発現している遺伝子を同定する。

次年度の研究費の使用計画

物品費としては、ATCCからのAcanthaoeba株の購入と無菌培養、蛋白質解析の為の電気泳動用消耗品および遺伝子解析用消耗品を予定している。また旅費として、研究協力者との研究打ち合わせおよび国内学会参加費、旅費の支出を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] AcanthamoebaおよびNaegaleria属の分子分類の現状と今後の課題2011

    • 著者名/発表者名
      木村明生、枝川亜希子、倉田貴子、楠原康弘
    • 学会等名
      第67回日本寄生虫学会西日本支部大会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2011年10月7日

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公開日: 2013-07-10  

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