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2011 年度 実施状況報告書

合成麻薬MDMAによる毒性機構の包括的解析

研究課題

研究課題/領域番号 23590845
研究機関金沢大学

研究代表者

高安 達典  金沢大学, 医学系, 准教授 (80154912)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード合成麻薬 / MDMA / 毒性 / 遺伝子 / 多因子解析 / 覚醒剤
研究概要

合成麻薬MDMAの乱用は大きな社会問題の一つであるが,MDMAの分子毒性解析はあまり多く行われていない。そこで,覚醒剤メタンフェタミンと構造がよく似ているMDMAを投与した場合の生体の反応は覚醒剤の反応とどこが同じで,何が異なるのかを明らかにする目的で,マウスを用いた動物実験を行い,脳や心臓に焦点をあて実験を行った。1)合成麻薬MDMAのマウス(BALB/C、雄,25g前後)への投与,2)対照同マウスへの生食水の投与,以上の2群について,MDMA 5 mg/kg体重の割合で1日おきに計23回投与。最終3回は毎日同量を投与した。即ち計26回投与した。27回目の最終投与はMDMAを15 mg/kgを投与し,1時間後に,大脳,心臓を採取し,一部を急速冷凍し速やかにtotal RNAを抽出・精製した。対照マウスは2匹、MDMA投与マウスは3匹を以下の実験に用いた。これらtotal RNAを用い、包括的mRNA解析はアジレント社製マイクロアレイを用いてDNAチップ研究所に依頼し行った。約55千因子を対象として解析した結果、脳試料においては32千因子の有効な解析が行われ、対照のブランクに対してUp-regulationを示した因子は少なくとも200因子以上、Down-regulationを示した因子は少なくとも100因子以上が認められた。また心臓試料においては27千因子の有効な解析が行われ対照のブランクに対してUp-regulationを示した因子は少なくとも200因子以上、Down-regulationを示した因子は少なくとも100因子以上が認められた。現在これらの因子の絞り込みを行い最も有望な因子の解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に多因子解析が行われている。

今後の研究の推進方策

今年度は計画の通り覚醒剤について昨年度と同様多因子解析を行う。問題点はない。

次年度の研究費の使用計画

計画の通り行う予定。当年度4万余円未使用があったが、全体の3%未満であり、当初の計画に大きな変更は全くない。計画通りに進める。

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公開日: 2013-07-10  

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