老化促進マウスP6 (SAMP6)は,早期に骨粗鬆症を自然発症する動物モデルである。我々は,鍼刺激および灸刺激がSAMP6マウスの骨強度の低下抑制効果を示すかを大腿骨の3点曲げ試験によって調べた。 鍼あるいは灸刺激を両側の下腿外側(足三里相当部位)に8週間以上与えた。鍼刺激グループでは,拘束のみのグループと比べると骨強度が増加する傾向が認められた。灸刺激グループではそのような効果は認められなかった。 骨強度には骨質も関与するため,指標として抗酸化ストレスとコラーゲンの非生理的架橋レベルを測定した。骨質に関しては,鍼刺激群,灸刺激群ともコントロール群との間に差が見られなかった。
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