血液凝固制御因子プロテインS(PS)は活性化プロテインC(PC)凝固制御系の主要因子であり、その機能低下は日本人の血栓性素因として重要である。肥満女性および若年成人女性を対象とした臨床研究から、血中PS蛋白量が血中PC、ApoCIIと強く正に関連することが分かった。株化ヒト肝細胞HepG2のPS mRNA発現はワイン中のポリフェノールresveratrolだけでなく、培地中のグルコース濃度低下によっても低下した。以上の結果から、血中PSはVLDLやIDLに結合し、メタボリックシンドロームの向血栓性に対して防御的に機能する可能性が示唆された。
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