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2013 年度 実績報告書

胃癌の発生におけるのEBV感染とAID発現の関与について

研究課題

研究課題/領域番号 23590918
研究機関山口大学

研究代表者

西川 潤  山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (00379950)

研究分担者 小賀 厚徳  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90243633)
キーワードEpstein-Barr virus / 胃癌 / AID / DNAメチル化
研究概要

Epstein-Barr virus(EBV)の感染が胃癌の発生に関与していることを報告してきた。この通常Bリンパ球を宿主とするEBVが胃癌を発生させる機序について検討することを目的とする。
本研究では、ピロリ菌感染により胃粘膜で発現が増強し、遺伝子変異を誘導するAIDについて、EBV関連胃癌における関与を検討する予定としていたが、胃粘膜におけるAID発現の検出に困難を極めた。そこで、AIDにより誘導されると考えられるgeneticな変化については、EBV関連胃癌患者の末梢血リンパ球について、copy number variationの検討を行った。得られたデータが膨大であるため、現在データの解析中である。
また、従来より検討してきたEBV関連胃癌に関連するDNAメチル化異常についての検討を継続して行い、本研究の期間内に2報、論文発表した。1報目は、既知の腫瘍関連遺伝子のDNAメチル化異常についての検討で、EBV関連胃癌に特異的にメチル化を起こす遺伝子を検出した。2報目は、EBV関連胃癌細胞株を用い、新規メチル化遺伝子の検出を行った。EBV関連胃癌でメチル化を認める新規遺伝子を同定し論文発表した。
これらの結果をもとに、EBV関連胃癌の病態にDNAメチル化が強く関与していることが改めて、確認された。現存する脱メチル化剤がEBV関連胃癌に有効なのか、基礎的検討を継続するとともに、実際に患者へ投与することを念頭において、他の薬剤との併用などについてのデータも蓄積している。今後、EBV関連胃癌の病態解明から特異的治療に向けて、研究を加速していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of genes specifically methylated in Epstein-Barr virus-associated gastric carcinomas.2013

    • 著者名/発表者名
      Okada T, Nakamura M, Nishikawa J, Sakai K, Zhang Y, Saito M, Morishige A, Oga A, Sasaki K, Suehiro Y, Hinoda Y, Sakaida I.
    • 雑誌名

      Cancer Sci

      巻: 104 ページ: 1309-1314

    • DOI

      10.1111/cas.12228.

    • 査読あり
  • [学会発表] Epstein-Barr virus 関連胃癌の病態解明から治療への展開2013

    • 著者名/発表者名
      西川 潤、中村宗剛、坂井田功
    • 学会等名
      第85回 日本消化器病内視鏡学会総会
    • 発表場所
      京都(国立京都国際会館)
    • 年月日
      20130510-20130512

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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