研究課題/領域番号 |
23590922
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
森 義徳 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80468248)
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研究分担者 |
片岡 洋望 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40381785)
三浦 裕 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90285198)
粕谷 英樹 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402636)
青山 峰芳 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70363918)
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キーワード | レオウイルス |
研究概要 |
【方法】(1)HER2高発現胃癌細胞株(NCI-N87細胞)に対するレオウイルスおよびトラスツズマブ併用による殺細胞効果をWST-8アッセイにて検討した.(2)アポトーシス誘導効果をCaspase3/7活性の測定にて検討した.(3)マウス皮下移植xenograftモデルを用いてレオウイルスおよびトラスツズマブ併用による腫瘍縮小効果を検討した.(4)マウス腫瘍ホルマリン固定パラフィン包埋切片を抗Ki67抗体で免疫染色を行い、Ki67発現量を検討した。(5)ウェスタンブロット法を用いて、アポトーシス誘導経路であるカスパーゼシグナル経路について検討した。 【結果】(1)トラスツズマブ単独群よりトラスツズマブ+レオウイルス併用群の方が有意に殺細胞効果を示した.(2)トラスツズマブ+レオウイルス併用群ではトラスツズマブ単独群より有意にCaspase3/7活性の上昇を誘導した.(3) xenograftモデルにおいてもin vitroと同様に,トラスツズマブ+レオウイルス併用群でトラスツズマブ単独群より有意に強力な腫瘍縮小効果が認められた(腫瘍完全消失2例を含む).(4)トラスツズマブ+レオウイルス併用群においてはKi67発現細胞がトラスツズマブ単独群より有意に減少していた。(5)レオウイルス単独群、レオウイルス+トラスツズマブ併用群ではウェスタンブロット法でCleaved PARPの発現を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一時in vitroの実験が想定通りにならず、進行が遅くなったが、徐々に結果が出始めている。
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今後の研究の推進方策 |
アポトーシスについてPCRアレイによる方法などにより追加実験を行う予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記実験試薬などの購入にあてる予定。 臨床業務が多忙のため、一部計画通りに実験を進めることができず、平成24年度に繰越金が生じました。
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