研究分担者 |
矢野 重信 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (60011186)
城 卓志 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30231369)
田中 守 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 臨床研究医 (80617861)
鈴木 周五 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60363933)
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研究概要 |
1.GIST-T1細胞とヒト正常繊維芽細胞WI-38を用い,培養液中のグルコース濃度を変化させることにより,グルコーストランスポーターであるGLUT-1, GLUT-3, GLUT-4の発現を検討した.GLUT-1, GLUT-3, GLUT-4すべての発現が,GIST-T1細胞でWI-38細胞より高く,その発現レベルは,培養液中のグルコース濃度を上昇させると,低下した. 2.共焦点レーザー顕微鏡によりGIST-T1細胞に取り込まれたグルコース連結クロリンの細胞内局在を検討した.グルコース連結クロリンは主に,ミトコンドリアと粗面小胞体に局在する傾向が見られた. 3.グルコース連結クロリンPDTにより,GIST-T1において有意に強力なactive caspase3が誘導され,アポトーシスが誘導された. 4.ヌードマウスを用いた皮下移植モデルでは,分光光度計による検討では,GIST-T1皮下移植腫瘍部に,尾静脈4時間後をピークとしたグルコース連結クロリンの強い腫瘍内集積が確認された.一方,クロリン単体では,グルコース連結クロリンで認められた強力な集積は見られなかった. 以上これまで3年間のデータをまとめてMolecular Cancer Therapeutics誌に投稿し,受理された.
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