研究概要 |
H. pylori陽性胃炎(n=333)を対象にして末梢血 1mlまたは生検ブロックよりDNAを抽出し、Taq Man法を用いてIL-1β,TNF-α,COX-2のSNPを測定した。IL-1β-511 C>T(rs16944)(Gut, 2007, 56, 595-597)、TNF-α-308 G>A (rs1800629)(Carcinogenesis, 2007, 28, 118-123)、 COX-2 1195G>AとCOX-2 1290A>G を中心にSNPを解析した。 H.pylori 感染は組織所見とH. pylori 抗体により判定した。萎縮性胃炎は血清ペプシノーゲン値とUpdated Sydney Systemに基づいた、前庭部、体部小弯および大弯の組織所見から判定した。 現在のところ,胃粘膜の慢性炎症所見とCOX-2 1195TT型には有意ではないものの軽度の相関(p=0.0586)を認めた.一方で,COX-2 1290A>Gにおいては,慢性炎症, 活動性, 萎縮, 腸上皮化成いずれにおいても相関を認めなかった.
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