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2012 年度 実施状況報告書

糞便RNA検査は潰瘍性大腸炎の診療に役立てることができるのか?

研究課題

研究課題/領域番号 23590935
研究機関浜松医科大学

研究代表者

金岡 繁  浜松医科大学, 医学部, 教授 (00252172)

研究分担者 濱屋 寧  浜松医科大学, 医学部, 助教 (20436968)
栗山 茂  浜松医科大学, 医学部, 助教 (90596446)
杉本 健  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20529507)
キーワード潰瘍性大腸炎
研究概要

潰瘍性大腸炎 (以下UC) は大腸を病変の首座とする慢性炎症性疾患であるが、原因が不明であり、治療にもかかわらず再燃と寛解を繰り返すことが多い。この疾患の診断治療方針の決定に大腸内視鏡検査が重要であるが、侵襲性、患者認容性や簡便さの点で、頻回に行えないのが現状である。我々は糞便中のヒト細胞由来のmRNA発現を解析する手法を開発し、大腸がんの非侵襲的診断法として有用であることを見出した。そこで我々はこの手法を応用し、腸管の炎症を良く反映する非侵襲的検査法を開発することを目的とした。
今年度は潰瘍性大腸炎症例の蓄積をさらに進め、qRT-PCR測定系の最適化とともに解析も併せて行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

・臨床研究でもあるため症例の蓄積が重要である。昨年度は大学の症例を中心に蓄積を行ってきたが、充分な蓄積に到らなかった。本年度は大学の他近隣の病院からの蓄積も開始され、順調に症例の蓄積がされてきた。
・アッセイ系としては潰瘍性大腸炎患者での糞便RNAの抽出は問題なく、炎症性サイトカインを含む多種のマーカーのqRT-PCR測定系の最適化は終了し、マーカーの解析も開始している。

今後の研究の推進方策

・さらに症例の蓄積を行う。
・本年度は糞便中のマーカー発現をqRT-PCRにてアッセイの解析を予定通り進める。得られたアッセイデータと患者臨床情報との検討を行い、以下のことを明らかにする。
1.検討したマーカーの中でどのマーカーがUC診療において有用なのか。
2.他の臨床検査や疾患活動性インデックスなどとの相関性はどうなのか。また、これらの指標と比較し、糞便RNA検査がUC診療に役立つのか。
など、当初たてた仮説が正しかったかの検証を行い研究の総括を行う。

次年度の研究費の使用計画

申請額の通り行う予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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