研究概要 |
糞便中のCD45などのmRNA発現(糞便RNA検査)が、潰瘍性大腸炎(以下UC)の疾患活動性や粘膜炎症の非侵襲的バイオマーカーになるか検討を行った。対象は73例、延べ86例のUC患者。大腸内視鏡検査(CS)当日または前日に臨床検査(CRP, ESR, Hb, Plt, Alb), CS前日までにCAIスコア、糞便を採便し、CSによる粘膜評価はMayo内視鏡スコア(0-3)を用いた。糞便mRNA検査と臨床検査はMayo内視鏡スコア4群間で有意差を認め、また臨床検査より内視鏡スコアによく相関していた。糞便RNA検査疾患活動性や粘膜炎症の非侵襲的バイオマーカーになりえると考えられた。
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