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2013 年度 実績報告書

MRP4遺伝子多型解析による炎症性腸疾患に対するテーラーメイド免疫療法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23590936
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

伴 宏充  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (30598363)

キーワードMRP4 / 薬剤感受性遺伝子 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / ITPase / TPMT
研究概要

平成25年度はApplied Biosystems社TaqMan probe法(TaqMan SNP Genotyping Assays)を使用したMRP4、TPMT、ITPase の3 遺伝子におけるSNPsの同時解析法をもとに、潰瘍性大腸炎・クローン病患者および健常者ボランティア合計387人のサンプルDNAにおいて検討を行った。
QIAGEN DNA Blood MiniPrepを使用したDNA採取から、結果の解析と判定までかかった時間は平均112分であった。うち、4名の患者において、その結果を踏まえて投与薬剤の減量を行った。
また、減量投与を行った患者4名は、6-TGNの測定を2か月ごとに施行し、副作用の出現について経過観察を行ったが、いずれの症例においても6-TGN濃度は安定し、また、白血球減少や脱毛などの有害事象の出現は認めなかった。
このことより、通常外来における薬剤感受性遺伝子MRP4, TPMT, ITPaseの投与前診断は可能であり、またその結果をもとに投与量の減量をおこなうことが有用であることが明らかとなった。
これまで6-TGN濃度と白血球減少など有害事象の出現とは相関しないとされてきたが、今回の検討によりMRP4, ITPase SNPsのminor組み合わせ内での検討では、6-TGN濃度が白血球数と相関することが明らかとなった。今後は、6-TGN濃度単独ではなく、MRP4、TPMT、ITPase の3 遺伝子におけるSNPsを加味した評価で投与量を決定するプロトコールを作成中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Polymorphisms of the Niemann-Pick C1-like 1 gene in a Japanese population.2013

    • 著者名/発表者名
      Osaki R, Imaeda H, Takahashi K, Fujimoto T, Takeuchi T, Fujiyama Y, Andoh A.
    • 雑誌名

      Biomed Rep.

      巻: 1 ページ: 156-160

    • DOI

      10.3892/br.2012.24

    • 査読あり
  • [学会発表] 遺伝子多型解析と消化器疾患 炎症性腸疾患患者におけるチオプリン高感受性遺伝子の検討2013

    • 著者名/発表者名
      伴 宏充, 安藤 朗, 藤山 佳秀
    • 学会等名
      日本消化器病学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130513-20130515
  • [学会発表] 日本人におけるNiemann-Pick C1-like 1遺伝子多型の解析2013

    • 著者名/発表者名
      大崎 理英, 今枝 広丞, 辻川 知之, 佐々木 雅也, 斎藤 康晴, 藤山 佳秀, 安藤 朗
    • 学会等名
      日本内科学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130412-20130414

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公開日: 2015-05-28  

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