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2013 年度 実績報告書

SRp20が制御する選択的スプライシングの異常と発がん

研究課題

研究課題/領域番号 23590943
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

棚橋 俊仁  神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (30380067)

キーワード選択的スプライシング / RNA結合タンパク質 / 大腸がん / マイクロアレイ
研究概要

RNA結合タンパク質であるSRp20をノックダウンした大腸がん細胞は、G1/S移行期で細胞周期が停止し、アポトーシスが進行することをFACscanとTUNNEL法でそれぞれ確認した。次いでSRp20をノックダウンした細胞では、1500遺伝子の発現が変化することをヒト遺伝子発現アレイにより確認し、パスウエイ解析により、G1/S移行期の制御遺伝子の特徴的な変化を捉え、G1/S移行期で細胞周期停止に関与する遺伝子群を同定した。エキソンアレイを用いて、SRp20のノックダウンにより生じる125遺伝子の選択的スプライシングの変化を確認し、G1/S移行期の制御遺伝子とアポトーシス関連遺伝子の特徴的な選択的スプライシングを捉えた。FLAGタグ標識SRp20を過剰発現する細胞を用いて、RIP-Chip法(RNA Immunoprecipitation followed by Microarray)により、SRp20が結合するmRNAを網羅的に解析して、標的候補遺伝子を同定した。上記の解析をもとに、G1/S移行期での停止を介在する候補として細胞周期調節転写因子(E2F1とE2F7)を、アポトーシスを介在する候補としてp53に働くキナーゼ(HIPK2)を見出した。以上の結果を踏まえ研究内容を、Oncogene. 2013 Mar 18. doi: 10.1038/onc.2013.86. [Epub ahead of print]に発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Down-regulation of serine/arginine-rich splicing factor 3 induces G1 cell cycle arrest and apoptosisin colon cancer cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Kurokawa K, Akaike Y, Masuda K, Kuwano Y,Nishida K, Yamagishi N, Kajita K, Tanahashi T,Rokutan K
    • 雑誌名

      Oncogene.

      巻: 33 ページ: 1407-17

    • DOI

      10.1038/onc.2013.86.

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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