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2013 年度 実績報告書

B型肝炎の肝発癌におけるHBx遺伝子の役割の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 23590964
研究機関東京大学

研究代表者

四柳 宏  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30251234)

キーワードB型肝炎ウイルス / 組み込み / X遺伝子
研究概要

まずPLC/PRF/5細胞のDNAに組み込まれたHBV DNAがどの部分に由来するかをFISH法により調べた。digoxigeninでプローブをラベルし、FISHを行ったところ、HBxのプロモーター領域に置いたプローブ、HBx領域の前半分に置いたプローブでのみ蛍光シグナルが確認され、Alu-PCRでさらに検討したところ第5染色体の非翻訳領域への組み込みが認められた。
HBx領域のCPG islandのメチル化をMethylation Specific PCRを用いて調べたところ、サンプル間、部位間でのばらつきが認められ、メチル化率は10-20%と健常者のリンパ球に比べて低かった。組み込み後のメチル化が不十分でサイレンシングが起きない遺伝子が存在することが明らかになった。
解析をさらに網羅的に行うために、次世代シークエンサーを用いた解析を行った。Genotype AからJのシークエンスのすべてをカバーするようにbaitを作成し、得られたPCR産物中に含まれるヒトゲノムの解析を行った。第3, 4, 8, 10, 11, 12, 13, 16, 17, 18染色体上への組み込みが認められた。
次いでB型肝癌の臨床症例における解析を行った。6例の肝細胞癌の症例の切除標本に対してアレクサンダー株と同様の方法で解析を行った。組み込みのパタンは細胞株同様広汎であり、第13、20染色体以外のすべての接触体上に組み込みが認められた。腫瘍部、非腫瘍部双方への組み込みが認められた。エクソンへの組み込みは認められなかった。SLC6A13(Neurotransmitter Transporter), FN1(fibronectin 1)遺伝子が複数サンプルに組み込みが認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] B型肝細胞癌における組み込みの意味2014

    • 著者名/発表者名
      四柳宏 渡邉嘉行 山本博幸 平石哲也 及川律子 山田典栄 森屋恭爾 伊東文生 小池和彦
    • 学会等名
      日本肝臓学会総会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      20140529-20140530
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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