研究課題
本研究は次世代シークエンサーを用いて、HLA領域に遺伝要因が存在すると考えられている自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性肝硬変(PBC)患者のHLA領域のリシークエンシングを行い、真の疾患感受性遺伝子とその部位、変異を特定し、臨床応用へと展開することが目的である。日本人PBC患者における疾患感受性・抵抗性、さらには疾患進行と関連のあるHLAハプロタイプを同定しHepatologyに報告した。さらに、日本人AIH患者ではHLA-DRB1*04:05-DQB1*04:01ハプロタイプが疾患感受性とDRB1*15:01-DQB1*06:02ハプロタイプは疾患抵抗性と関連がある事を同定した。肝癌発生、肝不全進行例においてそれぞれDRB1*15:01-DQB1*06:02、DRB1*08:03-DQB1*06:01ハプロタイプが関連する事を明らかとした。次世代シークエンサーを用いてHLAクラスIとクラスII遺伝子全領域を増幅して解析する事により8桁レベルの超高解像度DNAタイピング法を開発した。この方法を用いて本研究で同定した疾患、病態に関連したHLAについて解析中である。この結果については解析でき次第報告する予定である。
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Disease Markers
巻: Epub ページ: 727393
doi: 10.1155/2014/727393
Human Immunology
巻: 74 ページ: 219-222
10.1016/j.humimm.2012.10.022