研究課題/領域番号 |
23590991
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
三上 健一郎 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00375263)
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研究分担者 |
稲垣 豊 東海大学, 医学部, 教授 (80193548)
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キーワード | 肝臓学 |
研究概要 |
肝線維化進展過程におけるNotch/Notchリガンドの発現動態の解析をすすめている。先ずは野生型マウスをメチオニン・コリン欠乏食で飼育することにより肝線維化モデルを作成し、2週目、4週目、8週目と経時的に肝組織を採取した。現在、採取した肝組織から蛋白質を抽出しして、Immunoblot法によるNotch/Notchリガンドの発現について解析をすすめている状況である。また、採取した肝組織内におけるNotch/Notchリガンドの局在について、免疫染色で解析する準備を進めている。また、線維化にかかわるコラーゲンをはじめとする細胞外マトリックス産生を星細胞が担っていることから、in vitroでの実験系で星細胞の解析をすすめることにしている。具体的には、野生型マウスを用いて星細胞の活性化に伴うNotch/Notchリガンドの発現変化を解析することにしており、現在のところ密度勾配遠心法による星細胞の分離培養を行う準備を進めている。さらに、Notch/Notchリガンドの関与を明らかにするため、NotchリガンドのひとつであるJagged-1を欠損させたJagged-1conditionalノックアウトマウスを用いて解析することにしている。そのため、Jagged-1 conditionalノックアウトマウスを研究分担者の所属する東海大学より搬入した。現在、この遺伝子改変マウスの遺伝子発現状態の確認を行いながら、実験に向けて繁殖させている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属研究機関を移動して2年目となったが、全く新しい環境のため研究体制の立ち上げに想定以上の時間を要しており、実験計画の遂行に遅れをきたしている。また、遺伝子改変マウスの搬入にあたって細菌の感染が発覚し、その大幅に搬入が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度への繰越金を使用することにより、研究体制を充分に整える。また、必要に応じて実験助手に研究補助をして頂いて実験の遅れを取り戻す。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究体制の確立に時間を要し、研究が遅れているため次年度への繰越金として約80万円が生じた。翌年度は120万円の請求で合わせて200万円の予算として、研究目的の達成を目指す。
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