研究概要 |
今回の研究ではすべて培養開始8日で解析を行った。ヒトiPS細胞の培地に各種増殖因子を添加してRNAを抽出しRT-PCRを行った。Oncostatin M(OncoM), epidermal growth factor(EGF), retinoic acid(RA)はSox17, GATA6の発現を亢進させるがFoxA2(F), GATA4(G), CEBPA(A), HEX(H)の発現は亢進しなかった。そこでFoxA2, GATA4, CEBPA, HEXの発現プラスミドを導入し、OncoM, EGF, RAを添加したところ、AFPの発現が亢進した。さらにdexamethasone, insulin-transferrin-selenium(ITS)を添加するとindocyanine green(ICG)の取込みがみられれた。ICGは肝細胞に特異的に取り込まれ、G-GTPの発現はみられるがアルブミンの発現はみられないので肝前駆細胞に相当する細胞に分化しつつあると考えられた。
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