研究課題
基盤研究(C)
手術標本よりDNAを抽出して免疫グロブリン重鎖超可変領域(CDR2)を解析した。1)自己免疫性膵炎3例、コントロールとしての閉塞性性膵炎3例においてモノクローナルなVH遺伝子のrearrangementは1例も 認めず、AIPに特徴的なVH familyやVH fragmentは認めなかったが、VH3 familyが比較的多く選択されていた。2)無体細胞変異クローン率は閉塞性性膵炎が5.1%に対して自己免疫性膵炎では18%と高頻度(P=0.0053)に認められ、自己免疫性膵炎の発症に自己免疫現象が関与している可能性が示唆された。
消化器