医療訴訟事例を題材に、消化器内視鏡医を対象としたインターネット利用型の医療事故防止プログラムを開発した。医療事故訴訟は実際に生じた事例であり、消化器内視鏡医の関心を強く惹くものであった。また、各事例から抽出される改善点(処置上の問題点やインフォームド・コンセントの充実等)は、医療の質の向上のために重要であり、内視鏡医の行動変容や内視鏡室の改善を強く促すものであった。インターネットを利用して、事故防止に対する教育を行うとともに、研修会等で講師を担当し、直接、内視鏡医に対して、積極的に教育活動を行った。また、医療訴訟事例の最近の特徴についても検討を行った。
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