リンパ節転移の有無が確認できた内視鏡的治療根治適応外胃SM癌のホルマリン固定パラフィン切片を用いて腫瘍表層部とSM浸潤先進部よりDNAを抽出し、microsatellite instability (BAT26)とmitochondorial DNAを中心に発現を検討したが、上記マーカーの発現およびheterogenityはほとんど認めず、腫瘍表層部の生検組織を利用した胃SM癌のリンパ節転移予測は臨床的に困難と結論づけた。また、未分化型早期胃癌ではSM癌はいずれの臨床病理学的因子にも関わらずリンパ節転移率が高く、内視鏡的摘除のみでは根治が得られないことを長期経過例の検討から明らかにした。
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