末梢動脈疾患患者で、血行再建術の適応とならない重症虚血下肢を対象として、末梢血単核球移植術とアドレノメデュリン持続静注(1.5 pmol/kg/min×8時間/日を2週間)併用療法の有用性を検討した。治験はプラセボ対照二重盲検試験とし、実薬2例、プラセボ2例の試験を実施したが、1年以上追跡できたのは各群1例であった。アドレノメデュリン併用群では1年6ヶ月にわたり有効性が持続した。プラセボ群の1例は1年間有効性が持続したが、1例は早期に足切断に至った。 本試験は少数例に留まり十分な評価を行えなかったが、得られた知見は現在進行中のアドレノメデュリンを使用した医師主導治験の計画作成に大きく寄与した。
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