心電図による効果的な睡眠呼吸障害(SDB)のスクリーニング法の確立を目的に、SDBに伴う心拍数の周期的変動を自動検出するアルゴリズム(ACAT)を開発した。SDBを疑い睡眠ポリグラフ検査を受けた862例において、ACATは中等症以上のSDBを感度83%、特異度88%で検出した。また、1運送会社の全男性トラック運転手165例において、ACATは、中等症以上のSDBを感度88%、特異度98%で検出した。さらに、ACATを急性心筋梗塞発作後のうつ状態を含む716例に適用したところ、SDBはうつ状態を有する人では死亡のリスクと関連するが、非うつ状態の患者では関連しないことが分かった。
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