研究課題/領域番号 |
23591063
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
宮内 克己 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60200119)
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研究分担者 |
代田 浩之 順天堂大学, 医学部, 教授 (40197596)
天野 篤 順天堂大学, 医学部, 教授 (70338440)
稲葉 博隆 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10511454)
桑木 賢次 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90398313)
山本 平 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70301504)
諏訪 哲 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90226613)
岡崎 真也 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80317396)
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キーワード | 冠動脈疾患 / 冠インターベンション / バイパス手術 / 長期予後 / データベース |
研究概要 |
今回の研究は冠動脈疾患治療のコホートを作り、日本人の冠動脈疾患の治療成績を明らかにすることである。当院で2012年12月までに冠動脈血行再建術として冠インターベンション(PCI)またはバイパス手術(CABG)を施行された症例の背景と薬物治療内容、予後を追跡した。対象は冠動脈ステント導入後の1997年から2011年までにPCIを施行したコホートと人工心肺を非使用冠動脈バイパス術(OPCAB)時代の2004年から2011年までにバイパス術を施行したコホートである。 PCI は連続6235 回施行され、患者数は3507例で、バイパス手術(CABG)は1200例であった。方法は院内の通院記録とアンケート用紙を郵送し、死亡・急性冠症候群・脳卒中を1次評価項目に調査した。このほか再血行再建や出血イベントを副次イベントとした。追跡率は現在PCI症例97%で予後調査は終了し、現在データの固定中である。CABG症例では追跡率は70%にとどまり、電話連絡等でさらに追跡率をあげる予定である。 PCI症例については予後調査が終了した層別、たとえば糖尿病、心房細動、透析症例、若年者、高齢者などの集団に限定して、昨年は別表に示すように多数の学会報告を行い。一部論文となり、既に掲載されたもの、現在論文作成中のものも多数ある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PCIコホートの予後調査は終了し、一部確認作業を残し、データもほぼ固定されている。当院PCIの予後は様々な切り口から解析し、学会発表や論文化をすすめてゆく。PCIコホートの調査達成度は95%程度と判断する。バイパスコホートは追跡率が低く、達成度は70%である。内科治療コホートのベースラインはほぼ固定できたが、予後調査は30%程度であり、達成率も30%である。静岡病院もデータベースは整備され、ベースラインのデータ入力もほぼ終了し、達成度80%程度である。全体の進行度、それぞれのコホート集団の予後比較については本年度いっぱいかかる見込みで全体の進行度は70%である。
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今後の研究の推進方策 |
CABG症例では追跡率は70%にとどまり、電話連絡等でさらに追跡率をあげる。内科症例の予後は電子カルテを基本に追跡する。他院のデータは現地に出向き調査を直接行う予定とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
最終年度に統計解析を施行する予定で多めの予算が生じると考え次年度繰越にした。 新たなPC購入代金 20万円, 解析依頼に20万
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