冠動脈慢性閉塞(CTO)は冠動脈インターベンションの最大のチャレンジであるが、臨床データが不足している上、成功率を上げるためのデバイス開発が十分でない。そこで、1)CTO-PCIの臨床成績および2)成功率を向上するためのCTO血管の解剖の検討、3)治療器具の試作を行った。 1)525病変の治療データから、遠隔期成績、病変難易度が慢性期開存率に及ぼす影響を明らかにし、アンギオの定性・定量解析により治療部位の経時的変化を同定した。2)光干渉断層法画像を用い、成功率に強く影響する石灰化の分布特性を調査中である。3)治療デバイスのカテーテル先端に装着しうる、20MHzの超音波アレイの開発に成功した。
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