研究課題
重症慢性心不全患者に対する心臓再同期療法の有効性は報告されているが、依然として植込まれた患者の30~40%では改善効果がないことが報告されている。そこで我々は、多点マッピングシステム(最大87点)を用い、多機能心電計と伴に高分解能心電図である加算平均心電計を用い解析を行い、心室興奮伝播パターンによって心臓再同期療法が有効となる症例を検出を試みている。現在、重症慢性心不全患者に対して心臓再同期療法を行い、術前後で多点マッピングシステム(最大87点)を用いて解析を行い、症例を積み重ねて、検討を行っている。
3: やや遅れている
重症慢性心不全患者の中でも、心電図上、QRS幅が130msec以上の症例が対象となる。このため、予想より症例数が少なく、やや遅れている。これに対し、症例数を増やすべく、近隣の病院などへ、患者様の紹介の依頼をおこなっている。
薬物治療抵抗性で心電図上、QRS幅が延長している慢性心不全症例に対し、積極的に心臓再同期療法を行い、症例数を重ねて研究を推進していきたい。
積極的に症例の蓄積を進めていき、その後は、データの統計解析のためのソフトなどの購入を予定している。
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Pacing Clin Electrophysiol
巻: Jul;35(7): ページ: 787-93